カテゴリ:ニッサン 2017年1月10日
大型連休でのトラブルですと、事故やバッテリあがりなどありますが、警告ランプ点灯の車もあります。
日産 セレナ TC24モデル。
「信号待ちでエンスト、何分かたってやっとエンジンかかったけど、エンジンマークのランプが点灯しました~」と、お客様からSOSがありましたので出動です∠(*^ー^*)o
診断機で見ると、2つ認識されていました。
●POSセンサー(クランクセンサー)信号系統の不具合
●CVTCバルブ制御信号系統の不具合
データチェックをすると、VTC角度がマイナス表示。通常で0度なんで大きくずれています。
この数値で考えられるのは、タイミングチェーンの伸び(緩み)。
エンジンオイル交換を怠ってしまうと、タイミングチェーンにも影響を受けます。
点検の際にエンジンオイルの量をチェックすると、ゲージの下部分で1リットルほど減っています。
交換しなければいけない走行距離数も過ぎていました。
タイミングチェーンの点検・整備を進めたいところですが、これが今回の原因とまだ決め兼ねます。
もう1つ認識されていたクランクセンサーの方が気になります。
エンストしたことを考えると、こちらの方が怪しい。
調べる資料がたりなかったので、日産ディーラーにて資料提供の連絡をしてみたところ、サービスキャンペーンの対象であるとの情報を得ました。
【高負荷条件下での熱負荷の繰り返しにより稀に断線することがあります。...走行条件によっては、制御が間に合わずにエンストすることがあります。】
車両データを伝えると、改善作業を実施していませんでしたので、さっそく日産ディーラーに運び作業をしてもらいました。
交換後、試乗チェック。
警告ランプは点灯せず、信号待ちでのエンストもおきません。
エンストの原因は、クランクセンサーでした。
交換後あらためてデータチェックをすると...VTC角度の数値に変化はありません。
マイナス数値がもっと大きくなると、チェーン異音の発生もあるでしょうし、当然、警告ランプも点灯しているでしょう。
今回、コンピューターに認識されたのは、クランクセンサー不具合によって影響されたのかと思います。
タイミングチェーン交換の作業は、時間もかかりますし、費用もかかります。
お客様と相談をした結果、現時点でエンスト・警告ランプの点灯をしなくなったので、まずエンジンオイル&オイルエレメント交換をして、様子を見ることに決まりました。
Yさん、ご依頼ありがとうございました。
これ以上、悪くならないためにも、オイル交換サイクルを守っていきましょう。
安全を第一に考えサポートします∠(*^ー^*)o